小部経典

クッダカパータ

7 ティロークッタ・スッタ(戸外経)

1. 〔世尊は、マガダ王ビンビサーラに説いた〕「〔亡者たちは〕諸々の壁の外に止住します――さらには、諸々の十字路や丁字路に。〔亡者たちは〕諸々の門の両脇に止住します――自らの家屋にやってきて。

2. たくさんの食べ物や飲み物が、固形の食料や軟らかい食料が、〔覚者に〕奉納されたとき、誰も、彼ら(亡者たち)のことを思い浮かべません。〔それらの〕有情たち(亡者たち)には、〔そのような〕行為の縁(業縁)あるからです。

3. 〔しかしながら〕慈しみの者たちとして〔世に〕有る者たちであるなら、このように、〔過去の〕親族たち(亡者たち)のために施します――清らかで、妙なる、時に適った、飲み物と食事を。

4. 〔すなわち〕『これは、まさに、親族たちのために有れ。親族たちは、安楽の者たちと成れ』〔と〕。そして、彼らが、そこに集いあつまって〔そののち〕、〔そこに〕集いあつまった、〔過去の〕親族たちである亡者(餓鬼)たちは――

5. たくさんの食べ物や飲み物にたいし、恭しく随喜します。〔すなわち〕『わたしたちの親族たちは、長きにわたり生きよ。彼らを因とし、〔わたしたちは、安楽を〕得るのだ。

6. しかして、わたしたちのために、供養は為された。しかして、施者たちは、果なき者たちにあらず』〔と〕。なぜなら、そこに、耕作は存在せず、ここに、牧畜は見い出されず――

7. 商売やそのようなものは存在せず、金による売買は〔存在せず〕、ここから施されたものによって〔身を〕保ち行くからです――命を終えた亡者たちは、そこにおいて。

8. 高きに雨降った水が、低きへと転じ行くように、まさしく、このように、ここから施されたものは、亡者たちのために役立ちます。

9. 諸々の水流が満ち溢れ、海を遍く満たすように、まさしく、このように、ここから施されたものは、亡者たちのために役立ちます。

10. 『〔あの人は〕わたしのために施した。〔あの人は〕わたしのために為した。わたしの親族たちは、朋友であり、かつまた、友として〔世に有った〕』〔と〕、過去に為されたことを思い浮かべながら、亡者たちのために、施物を施すのです。

11. なぜなら、あるいは、泣くことも、あるいは、憂いも、さらには、その他の、嘆き悲しむことも、それは、亡者たちの義(利益)のためにはならないからです。このように、親族たちは止住します(過去の親族たちは、このような者たちとして存している)。

12. そして、まさに、この施物が施され、僧団において善く確立されたなら、長夜にわたり、彼の利益のためになり、即座に役立ちます。

13. そして、〔まさに〕その、親族の法(教え)ですが、これが、〔ここに〕実示されました。さらには、亡者たちのために、巨万の供養が為されました。かつまた、比丘たちのために、力が奉施されました。あなたさまによって、少なからざる功徳が求め作られたのです」〔と〕。ということで――

〔以上が〕ティロークッタ・スッタとなる。