小部経典

3:ウダーナ

1.4. 大仰な者の経(4)

 このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、ウルヴェーラーに住しておられます。ネーランジャラー川の岸辺の菩提樹の根元において、最初の正覚者として。さて、まさに、その時、世尊は、七日のあいだ、結跏一つで坐しておられたのです。解脱の安楽の得知者として。そこで、まさに、世尊は、その七日が過ぎて、その〔心の〕統一から出起しました。

 そこで、まさに、或るひとりの〔尊大で〕大仰な生まれの婆羅門が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊と共に〔今回の出会いを〕喜び合いました。〔彼は〕喜ばしい話題の挨拶を交わして、一方“かたわら”に立ちました。一方に立った、まさに、その婆羅門は、世尊に、こう言いました。「貴君ゴータマよ、いったい、どの点において、まさに、〔人は〕婆羅門と成るのですか。そして、また、どのようなものが、〔人を〕婆羅門に作り為す諸々の法(性質)なのですか」と。

 そこで、まさに、世尊は、この義(道理)を知って、その時に、この感興〔の言葉〕を唱えました。

 「その婆羅門が、悪しき法(性質)を拒み、〔尊大で〕大仰な者でなく、〔心に〕濁りなく、自己を制し、知の終極に至り、梵行(禁欲清浄行)を完成した者であるなら――彼に、増長〔の思い〕が、世において、どこにも存在しないなら――彼は、法(真理)によって、梵論(最高の言説)を説くであろう」と。

 〔以上が〕第四〔の経〕となる。