小部経典

3:ウダーナ

1.7. アジャカラーパカの経(7)

 このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、パーヴァーに住しておられます。アジャカラーパカ塔廟にあるアジャカラーパカ夜叉の居所において。さて、まさに、その時、世尊は、漆黒の闇夜のなか、野外に坐しておられたのです。そして、天は、ぽつぽつと雨を降らせます。そこで、まさに、アジャカラーパカ夜叉は、世尊に、身の毛のよだつ驚愕と恐怖を起こさせようと欲し、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊から遠く離れていないところで、三回、「アックロー、パックロー(騒がしい悪鬼がいる)」と、騒がしい悪鬼〔の雄叫び〕を為しました。「沙門よ、この魔物は、おまえのためにいるのだ」と。

 そこで、まさに、世尊は、この義(道理)を知って、その時に、この感興〔の言葉〕を唱えました。

 「婆羅門が、諸々の自らの法(性質)において、彼岸に至る者として〔世に〕有るとき、しかして、この、魔物やら、悪鬼やらを超克する」と。

 〔以上が〕第七〔の経〕となる。