小部経典

3:ウダーナ

1.9. 結髪者たちの経(9)

 このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、ガヤーに住しておられます。ガヤーシーサ〔の大岩〕において。さて、まさに、その時、大勢の結髪者たちが、寒い冬の夜な夜な、雪の降る時分のアンタラッタカ(月の第八日の前後)のガヤー〔川〕に、「これによって、清浄あれ」と、浮かびもまたし、沈みもまたし、浮きつ沈みつをもまた為し、〔水を〕注ぎもまたし、祭火をもまた捧げます。

 まさに、世尊は、彼ら、大勢の結髪者たちが、寒い冬の夜な夜な、雪の降る時分のアンタラッタカのガヤー〔川〕に、「これによって、清浄あれ」と、浮かびもまたし、沈みもまたし、浮きつ沈みつをもまた為し、〔水を〕注ぎもまたし、祭火をもまた捧げているのを見ました。

 そこで、まさに、世尊は、この義(道理)を知って、その時に、この感興〔の言葉〕を唱えました。

 「ここにおいて、多くの人が沐浴するが、〔人は〕水によって、清らかと成るのではない。彼において、しかして、真理があり、かつまた、法(教え)があるなら、彼は、清らかな者であり、しかして、彼は、婆羅門となる」と。

 〔以上が〕第九〔の経〕となる。