小部経典

3:ウダーナ

2.4. 尊敬の経(14)

 このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、サーヴァッティに住しておられます。ジェータ林のアナータピンディカ〔長者〕の園地において。さて、まさに、その時、世尊は、〔人々から〕尊敬され、尊重され、思慕され、供養され、敬恭され、諸々の衣料や〔行乞の〕施食や臥坐所や病のための日用品となる薬の必需品(常備薬)を得る者として、〔世に〕有ります。比丘の僧団もまた、〔人々から〕尊敬され、尊重され、思慕され、供養され、敬恭され、諸々の衣料や〔行乞の〕施食や臥坐所や病のための日用品となる薬の必需品を得る者として、〔世に〕有ります。いっぽう、他の異教の遍歴遊行者たちは、〔人々から〕尊敬されず、尊重されず、思慕されず、供養されず、敬恭されず、諸々の衣料や〔行乞の〕施食や臥坐所や病のための日用品となる薬の必需品を得ない者たちとして、〔世に〕有ります。そこで、まさに、彼ら、他の異教の遍歴遊行者たちは、世尊への〔人々の〕尊敬を耐えられずに、さらには、比丘の僧団への〔人々の尊敬を耐えられずに〕、村でも、林でも、比丘たちを見つけては、諸々の不当で粗暴な言葉でもって、罵倒し、誹謗し、悩ませ、困らせます。

 そこで、まさに、大勢の比丘たちは、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、それらの比丘たちは、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、今現在、世尊は、〔人々から〕尊敬され、尊重され、思慕され、供養され、敬恭され、諸々の衣料や〔行乞の〕施食や臥坐所や病のための日用品となる薬の必需品を得る者として、〔世に〕有ります。比丘の僧団もまた、〔人々から〕尊敬され、尊重され、思慕され、供養され、敬恭され、諸々の衣料や〔行乞の〕施食や臥坐所や病のための日用品となる薬の必需品を得る者として、〔世に〕有ります。いっぽう、他の異教の遍歴遊行者たちは、〔人々から〕尊敬されず、尊重されず、思慕されず、供養されず、敬恭されず、諸々の衣料や〔行乞の〕施食や臥坐所や病のための日用品となる薬の必需品を得ない者たちとして、〔世に〕有ります。尊き方よ、そこで、まさに、彼ら、他の異教の遍歴遊行者たちは、世尊への〔人々の〕尊敬を耐えられずに、さらには、比丘の僧団への〔人々の尊敬を耐えられずに〕、村でも、林でも、比丘たちを見つけては、諸々の不当で粗暴な言葉でもって、罵倒し、誹謗し、悩ませ、困らせます」と。

 そこで、まさに、世尊は、この義(道理)を知って、その時に、この感興〔の言葉〕を唱えました。

 「村において、林において、楽苦〔の思い〕に触れたなら、『まさしく、自己からのものにあらず、他者からのものにあらず』と思い定めるがよい。〔心の〕依り所(依存の対象)を縁として、諸々の接触(感覚)は、〔諸々の感官の機能と〕接触する(楽苦の思いを引き起こす)。依り所なき者に、諸々の接触が、どうして、接触するというのだろう(彼は、楽苦の思いに振り回されない)」と。

 〔以上が〕第四〔の経〕となる。