小部経典

3:ウダーナ

7.4. 第二の執着する者の経(64)

 このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、サーヴァッティに住しておられます。ジェータ林のアナータピンディカ〔長者〕の園地において。さて、まさに、その時、サーヴァッティにおいて、人間たちの多くのところは、諸々の欲望〔の対象〕に執着し、〔欲に〕染まり、〔欲を〕貪り、〔欲に〕拘束され、耽溺し、固執し、盲者に作り為され、諸々の欲望〔の対象〕に夢中になっている類の者(愛欲に溺れた者)たちとして住しています。

 そこで、まさに、世尊は、早刻時に、着衣して鉢と衣料を取って、サーヴァッティに〔行乞の〕食のために入りました。まさに、世尊は、サーヴァッティにおいて、それらの人間たちの多くのところが、諸々の欲望〔の対象〕に執着し、〔欲に〕染まり、〔欲を〕貪り、〔欲に〕拘束され、耽溺し、固執し、盲者に作り為され、諸々の欲望〔の対象〕に夢中になっている類の者たちとして住しているのを見ました。

 そこで、まさに、世尊は、この義(道理)を知って、その時に、この感興〔の言葉〕を唱えました。

 「欲望の盲者たち、〔愛欲の〕網に覆われた者たち、渇愛の覆に覆われた者たち、怠りの眷属(悪魔)によって結縛された者たちは、網の入り口にいる魚たちのように、老と死に従い行く――乳を飲む子牛が、母〔牛〕を〔求める〕ように」と。

 〔以上が〕第四〔の経〕となる。